三連休、皆様はいかに過ごされましたか?皆さん、春は好きですか?
ちなみに僕は春好きです。
ディ・モールト(イタリア語で「とっても」)好きです。
昨日はわざわざ、きょーちゃんと飯田橋でランチしたあと市ヶ谷まで桜を見ながら歩きました。新見附橋のあたりはかなり個人的に気に入っている桜スポットです。見事でしょう?
今日は、ボチボチ忙しかったです。
日曜だと言うのに職場であるコワークスペースに赴き、書きかけの記事1本を完成させ、担当編集に提出するところまで終わらせるという生産的な休日でございました。
今は心地よい疲労感に包まれながら、J-WAVEの民放101局特別番組桑田佳祐のお家でRADIOを聞きながらこれを書いています。
桑田さんの歌はやっぱ最高ですね。
若い時よりもおっさんになった今は、さらに好きになりました。
さてさて、皆さんちょっと不安な今だからこそ、今宵はそこはかとなく楽しくてちょっと切ないノスタルジックなお話を致しましょう。
まぁ3分で読めますんで、損はさせまへん。読んでいってくださいな。
それは、日もとっくにとっぷり暮れた帰りの山手線で座っている時の出来事でした。
時刻は22時に近づいていた頃でしょうか。
正面に立って吊革を掴んでいる女性の元気な話し声が聞こえてきたんです。
「私、ワニみたいに死にたいの。あんなふうに、最後まで笑ってパタっと死にたい。切ないけど、大好きな終わり方だったなぁ・・。」
座っている僕の正面でそんな話をしている女性は、年の頃20台前半、学生っぽい感じでした。彼女の話を聞いているのは、横に立っているマスクをした男子。同い年くらいに見える彼は彼女の話にしきりに頷いていました。
僕は、なるほどなぁと思いました。ワニが超バズっている事は勿論知っていましたが、個人的には何が良いのか分かるような分からないようなって感じでした。
でも、感性が鋭い人は、そんな見方があるんだなぁと感心させられました。そんな事を考えながらぼーっとしていると、「家はK駅から歩いて3分ですよ、近いんです」、無邪気な女性の声が聞こえてきました。偶然にも僕と同じ駅です。
すると男子、「そうなんだ、近いね。じゃあ、遅くなったし送って行くよ」
ぼくの心の声、「おぉ・・・攻めるね!」
女性、「え、いや、近いから良いですよ・・」
男子、「あの駅のロータリー、夜桜が綺麗でしょ?ちょうど見たかったから、ロータリーまでだけでも一緒に行って、夜桜見よう」
ぼく「おぉ・・・えらいロマンチックやな」
案の定、電車を降りた後、改札に向かって僕の前を歩く二人。
並んで歩く二人の微妙な距離が、緊張感を感じさせました。素直な女性はこんな時、うまく断るの大変やろうなと完全な他人ながら少し心配になりました。電車での会話から、おそらく脈無しな事は推測できました。
半ば強引に彼女と同じ駅で降りた彼、近くで少々申し訳なく思いながら話を聞いていた僕は、彼は頑張ったなとは思いましたが、家まで送る事を頑なに断っている彼女と「ロータリーの桜を見る」事を理由にK駅で降りたのは明らかに悪手に思えました。
僕は雑踏に紛れてK駅南口のロータリーを歩き去りながら、二人の様子をチラッと振り返りました。ロータリーの反対側、タクシー乗り場のあたりに立って、微妙な距離を保ちながら夜桜を見あげる二人が見えました。
美しい夜桜とあいまって、なんとも切ない光景です。
こんな時スタンド能力の一つでもあれば二人のやりとりが聞けたのになと、少し残念になりましたが、でも二人のやりとりはロータリーの反対側から見ても十分に推測できるものでした。
なぜかと言うと、女性が深々と90度にお辞儀しているのが見えたからです。長い時間のお辞儀でした。さらに何度か彼女がお辞儀をすると、彼の方も流石に諦めたのか、あらたまった同じ角度のお辞儀をしました。そして、女性は歩き去って行きました。
夜桜のした、見送る寂しそうな彼の姿がありました。おそらくシャイそうな彼、意を決してありったけの勇気を振り絞っての攻めだったように見えました。若過ぎたが故の玉砕でした。
彼との距離は、50メートル程度あった筈ですが、僕には彼の涙が見えた気がしました。ワニさんの様に、笑いながら散る事は現実には難しいでしょう。
人生とは、桜と同じ。
いつか散りゆく定めだとしても、今を咲き誇り、何度地面に散ったとしても、また来る春を信じて成長して行こうぜと、思うのであります。
・・・結構頑張ったんですが、面白かったでしょうか?
損はさせまへんと言いつつ、「読んで損した」「俺の3分を返せ」と思った人、ほんまにすんません。。。
ブログも書き続けて気付けば数年経ちました。いい加減もっとおもろいモン書けるよう頑張るので、暖かい目でお願いしますm(__)m
では良い一週間を!!アリーヴェデルチ!