オレンヂなデイズ

イタリア帰りの起業家、奮闘する

そしてトークン化するニューヨークのコンドミニアム

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近頃ちょっと値動きの冴えないイーサリアムブロックチェーンの無限の可能性を感じるニュースがありました。

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フォーブスの元記事はコチラ

 

だいぶ情報量が減りますが日本語の記事はコチラ

 

イーサリアムを使ってトークンを生成すると、資産の所有権を意味する証券をデジタル化して、世界中の投資家に販売することが容易になります。

 

イーサリアムから作るトークンはERC-20と言う仕様に準拠しているので、どんなトークンでも基本的には同じようにアドレスを指定して送金したり、ウォレットに格納したり、「スマートコントラクト」と呼ばれる電子的な契約書で基本的な取り決めを定義する事が出来ます。

 

登場した当初は、送金が遅延したり、不具合がいっぱいありましたが、今やテクノロジーとして安定して証券売買に使われるほどになりましたね。。

 

テクノロジーが普及期になると、色んな所で衝突が発生します。

 

スカイプがいよいよ使えるソフトウェアになって普及して来た時、スカイプは電話なんだから電話会社と同じように通信事業者の免許を取らないとアカンと言い出して、フランステレコムとか世界中で訴訟を引き起こしました。(特にSkype-In番号と言われる普通の電話からの通信をパソコンで受ける仕組みを発表した時)

 

AirBnBもウーバーもその点は同じで、既存の旅館業やらタクシーやらと衝突するものなので、旅館業法やら何やら色んなしがらみと戦う運命にあるみたいです。

 

イーサリアムも、「証券なんだから関連の法律でしばれ」と言い出す輩が噴出して大論争になっていたみたいですが、何やかんやで一段落してよかった。

 

そもそも既存の証券売買の仕組みが圧倒的に売り手に情報が集まってしまう非対称性があるので、その辺りを打破する可能性のあるデジタルの技術を、今の法律と同じやり方で縛ったら何にもならないっしょ。

 

リーマン破綻に繋がったサブプライム問題も、金融デリバティブ製品の不透明さを使ってリスク商品を売りまくった結果だったはずだし。

 

デジタルって、実は役に立つ事もあるよね。

それでは良い週末を!