オレンヂなデイズ

イタリア帰りの起業家、奮闘する

一人でやる会社って一体どうやってるの?

ボンジョルノ!

 

日本に帰ってきても平日はイタリアの同僚とスカイプするので少しずつ語彙が増えて行きます!有難や。

 

でも、向こうに行って日常会話で困らないレベルまで行けるかと自問自答すると・・気が遠くなるほど遠い道のりですわ!

 

さてさて、最近「一人で会社やってます」と言うとまじで意味がわからねぇとリアクションされることが多いので、一人で会社をやるってどう言うことかついでなので簡単に説明したいと思います!

 

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そもそものポイントとしては、「一人の会社」って言っても、外資の日本法人が一人って言うパターンと、本当の本当に一人だけでやってる会社ってパターンがありますね。

 

僕は両方とも経験したんだけど、まぁ「本当に一人でやる会社」は本質的に自営業の延長で個人事業登録か株式会社登記かの違いだけなので今更説明はいらんと思う。

 

てな訳で、「グローバル企業の日本法人を一人で回す」場合のお話!

 

会社が存在する為には、当然会社を登記して、収入を税務署に報告し(財務諸表の提出)、税金を払う必要があります。その他に、取締役会の議事録などもちゃんと記録しておく必要があるらしい。

 

「そんなもん一人で全部回せる訳ないやろ」って思うかもしれませんが、世の中にはとりあえず日本でビジネスやってみたいなと思う外国の会社が山ほどあるので、「ちょっと日本でのビジネスを試してみたい外国の会社」の為のビジネスが存在します。

 

「バーチャルオフィス」ってサービスがあって、Regus(リージャス)とかでちっこいオフィスを借り、会社住所もそこに登記することが出来るし、受付もなんだったら電話対応とかもある程度やって貰えて便利です。

 

お金を払って「会社の体裁」を一通り整える感じですね。

 

実際に経理や財務諸表の提出、税金のなんだかんだもデロイトトーマツとかアーンストヤングとかに委託してやって貰ったし、米国で弁護士の資格をもつ人の在籍する法律事務所に依頼すれば契約書の確認も含めて法律的なことの面倒を見て貰えるので、本業のビジネスにだけ集中していれば何とかかんとか一人でも日本の「会社」として存在できるんです!

 

問題は利益率です!

 

経理も法律事務所も、英語で全部書類を出してくれる業者を雇ってやるので結構コストとして高いです。ちょっと事業がうまく行かないと、特にベンチャービジネスだとすぐに日本から撤退するとかって話になっちゃう。

 

例えばスカイプくらい普及しているサービスなら日本から上がる売り上げも大きいので良いですが、僕が昔在籍していたノルウェイのオペラの日本法人は、一番大きい時で40名を超える所帯になりましたが、今は・・・多分3人くらいでやってるんじゃないかな。。それかもう完全撤退したか。

 

切られる時ってのはそれはそれはひどいもんですので、日本でのビジネスに耐えうるポテンシャルがその会社の製品にあるかどうかをいかに見極めるかがポイントになります。正直、この世界で10年以上ご飯を食っててもこれを見極めるのはとても難しいですし確度的なことはある程度勘に頼るしかありません。

 

仮にプロダクトが良い感じで売り上げとして成長していたとしても、買収されたりで会社の方針が変われば撤退ってこともありえるし、悪い予測について考え出してしまったらキリがありません。オペラは中国資本に買われたみたいです。

 

そんな感じで、不確定要素は多いものの、「唯一の日本法人メンバー」になって現地法人の立ち上げに携わる事は、なかなか巡り会えないチャンスだし、たくさんのメリットもあります!

 

そのあたりはまた機会があれば書きたいと思います。

 

ではそんな感じで。みなさま良い一週間を。

チャオチャオ!