オレンヂなデイズ

イタリア帰りの起業家、奮闘する

秋篠に帰って

ボンジョルノ!梅雨ですね!!

 

ブログ書こう書こうと思いながら・・・忙しくて気付けばすぐに日本に帰ってくる日になり、また長いフライトをへて成田に戻ってきましたわ。

 

さてさて、東京に戻ってきてすぐに、おじいさまが亡くなられた旨の連絡があり、奈良の秋篠に新幹線で移動してお葬式に参列しました。

 

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うちのおじいさまは旧帝国陸軍の幼年学校で終戦を迎えられた。

幼年学校と言う言葉を小説でしか知らなかった僕はおじいさまの戦争体験の話を聞くのが好きだった。

 

うちの母ちゃんはじめ、家族のみんなは若干興味なさそうだったが戦史研究が好きな僕にはとても興味深いお話だった。

 

88年の人生を生きられたおじいさまを見送って僕が思ったことは、人生って存外に短いもんなのかもしれんって事だった。

 

僕の元上司も、「やべー気付いたら4X歳になっちまったよ!」って言って輝かしいVCのお仕事を突然ハーフタイムに変更し、空いた時間で自分の事業を興したのがとても印象深かった。

 

そう、「深く印象に残る」事には多分全部理由があって、そこには暗示される事実がある。ライフ・イズ・ショートやで、ほんまに!

 

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※写真は本文とあまり関係ありません。

 

"YOU ONLY LIVE ONCE"。

 

やりたい事を、やらんとアカン。この夏はいっちょやるで!

とりあえず、今日は久しぶりの日暮里で練習だ。

 

じゃあまたね!

Buona giornata!

 

ドイツに降り立つ。

グーテンモルゲン!

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フィレンツェ空港6:30発のベルリンエアライン、ドゥッセルドルフ空港に9:00に着陸すると言うなんともアレなスケジュールでドイツに降り立ちました!

 

マジで勘弁して欲しいっすね!

 

ドゥッセルドルフは人口60万人くらいのとっても素敵な街です!人口の1%くらいが日本人と言われています。経済が強い他に、ファッションとか芸術の分野でも盛り上がっている街なのだそうです。

 

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会社にはガーデンがあって、バラとラベンダーが咲いていました。無茶な早起きして疲れてたから眺めてるだけで癒されるわ。。

 

ドイツって、「徹底的にやる」ってイメージなんだけど、その通りだなって思ったのは、ウォーターサーバーの横に使い捨てのコップが無いんですわ。キッチンには大量のグラスが格納されていて、皆がわざわざそれで水を飲むから夕方位は使用済のグラスが洗い場で山積みになってるんだけど、使い捨てのものよりもそっちの方が環境に優しいからって事なんでしょうね・・。

 

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なんともハイセンスで痺れるぜ。ホテルの廊下。芸術の街!

 

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きわめつけはコレ!部屋のど真ん中にスケスケのシャワールームですよ!ヤベーヨこれ。デートでお泊まりとかならお得感半端ないけど、一人旅じゃ無用の長物ですね。

 

ちょっと観光すれば色々あるかもだったけど、ダンス教室は無さそうなのでさっさと帰ってレッスン受けに行こうと思います。

 

 

でもドゥッセルドルフの何が良いかって、ドコモから出向でいらしている日本人の方が駐在しているんです。ウェルカムディナーを開催してくれて、久しぶりに日本語で語らいながら食事が出来て、すごく有り難かったです!

 

Buongiornoは2012年に買収でドコモの子会社になっているので、うまい事日本の親会社との関係を繋ぐ橋渡し的な役割を果たせたらいいなと思います。上場企業を買収するのは、デューデリジェンス(企業の現状と将来性の評価作業)でもインサイダーになるような情報は聞けない決まりがあるので、難しいのだそうです。

 

ドコモでも、今までに上場企業を買収した事例は南アフリカのディメンジョンデータ、ドイツのネットモバイル、イタリアのBuongiornoの3件しか事例が無いとのことでした。

 

さてさて、えぇ人ばっかやし、これからもボチボチ頑張っていきますわ。

フィレンツェ帰って踊るぞー!

 

じゃあね、ダンケシェーン!

 

 

 

 

イタリアのカフェ文化

ボンジョルノ!フィレンツェもすっかり夏です!!

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フィレンツェにはスタバもタリーズもありません!

(多分イタリア全土でも僅かしか無いはず)

 

現地のカフェ文化を破壊するから国が規制しているのか、価格が安すぎて割りに合わないからスタバが来ないのか、分かりません。パンと美味しいカフェラテで2.3ユーロ!(三百円しない位)。安い!

 

 

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バリエーションの豊富なスィーツが彩るショウケース。クオリティ高い。こんな感じのこじんまりした美しいカフェがそこら中にあります。僕の見た全店、フランチャイズではありません。一点物です!これぞカフェ文化ってやつでしょう。

 

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マドリード空港でPAUL発見、なんだか嬉しくなって友人のPAUL君についLINEしてしまいました。穏やかにリアクションしてくれました・・。マドリード空港にはスタバもありました。久しぶりに見慣れたロゴを見かけると嬉しいものですね。

 

上司のキャリーとさらにその上司のアントネッラ。

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アントネッラはBuongiornoでもCレベル(CEO, CFOなどの"C"を冠する役職)を除く中ではトップクラスと目される実力者です。マーケティングと言う部署はつくづく女性が多いです。

 

"In Europe, men and women are more equal compared to Asian society"と毅然として言い切る彼女たちは格好いいと思いました。

 

日本の世間においてはやはり「男だから」って言うのは色んな意味で肩肘張って、面子を立てて、良くも悪くも戦って女性を守るものと言う古典的なロールモデルから離れられないものですよね?

 

その点、イタリアの男性たちは楽そうに見えなくも無いです。まぁそれは男女間のパワーバランスがどうこうと言うよりは、結構適当だからね笑

 

ではでは!

アリーヴェデルチ

Skypeで働いて勉強した事を忘れないうちにまとめる。完結編

プロント!(もしもし)お元気ですか?

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Skype ambassadorをして頂いていた真鍋Kaoriさんと。

 

本シリーズも今日で完結でございます。

なんか、「学んだ事をまとめる」って言いつつ、まとまってない部分が散見され、力不足を感じています。

 

特にシルバーレイクの下りはもっと掘ればもっとあると思うので、いつかリライトしたいです。・・そもそも、「安く買って高く売る」って、難度「ウルトラC」な訳ですよ。

 

思えばね、そんな高難度な必殺技が出来たのには、色んな理由があるはずやねん。

マイクロソフトは高く買う結果になったのは間違いない。それは、GoogleFacebookスカイプを買おうとしてたから、値段を釣り上げることが出来たって書いてあった。最終的には高価な買い物やけど、ビル・ゲイツの判断で買うことになったって確かな消息筋から聞いた記憶があるんや。

 

でも、それならばeBaySkypeを売りたがっている時点で、マイクロソフトGoogleが買えばよかった話だし、なんでファンドに付け入る隙を与えたのか、よく考えたら不思議な話なんやねぇ。まぁ、今は話を本筋に戻そうね!

 

じゃあ最後に2つだけ、これから世界に出て行く事を考えている20代の君たちにイタリアで働く俺から伝えたい事を!

最終回にふさわしい「マーケティング」ってテーマでお届けしますわ!最後まで読んだってや!

 

1. マーケティングは確かにおもろいで!でもこんな苦難があるよ!

昔々、「アメリカの至宝」ことIBMが業績不振で危機に陥ってたのを復活させた伝説のCEO、ルイス・ガースナーって人が居てんけど、その人が書いた「巨象も踊る」って言う本があってな、めっちゃおもろいねん!その中でガースナーが米国の主要MBA取得者に人気があるのは、消費財マーケティングマッキンゼーなどのコンサルタント、または投資銀行って著書に書いてたんや。

 

当然、そのくらいにマーケティングってのは面白い訳やねんけど、良い事ばっかりな訳はないやろ?

 

外資系企業でマーケティングをする上で壁になる物の代表に、「ブランドガイドライン」って言う概念があるねん。

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これは俺が考えたキャンペーンで、当時流行っていた「倍返しだ!」の流行語に乗って、ローソンでスカイプクレジットを一定以上の金額買ってくれた人に抽選で倍額プレゼントするっちゅー若干面白かったキャンペーンやねん。結果としてはかなり売り上げにプラスに働いたのを覚えている。

 

ディスプレイバナーも展開して、いつもよりも高いクリックスルー・レイト(バナーを見られた回数の中でクリックされた回数の割合)を叩き出してんけど、このあとでイギリスでSkypeのブランドを管理している人たちに見つかってめっちゃ怒られた。

 

「何よこのデザイン!スカイプはHuman Brandなのよ!文字が燃えてるなんて、下品!!この馬鹿!」みたいな感じ。罵られまくりやったで。

 

外資系企業は結構ブランドガイドラインで定義されて、広告デザインには縛りが多い事が一般的やねん。パワーバランスは、本社のマーケティングチームが大抵強くて、世界中で同じ広告デザインのルールを徹底しようとするねんけど、市場によってそのブランドの認知率とかは全然違うやん?

 

イギリスではSkypeの有料機能の認知もすごく高かってんけど、日本では20%くらいしかSkypeOut(有料機能)の認知率はなかったから、俺ら現場としては「グラスルート(草の根活動)」のステージで面白い事をバンバンやって行きたいと思うねんけど、海外の部隊からは成熟市場と同じような厳密なブランド管理を求められてしまうってのが難しいところやねん。まぁ、これはマーケに限らず、国際企業ではあらゆる部署でローカルvsヘッドクォーター(本社)って構図でたたかって行かないとアカン部分は大きいけどね。

 

自分が信じた道を、理屈立てて説明する能力がないとあかん。それは、業務を深く理解してないと外国人を説得することは出来ないし、だからと言ってイエスマンになってしまったら現地の市場を分かってない人の言う通りに行動することになって、結局は失敗するパターンが多いねんで。難しいさじ加減を調整して行かんとあかんよねぇ。

 

 

2. マーケティングってな、実は2通りあるねん!

Skypeマーケティングをやるときに、マイクロソフトに買収されてからは「マッキャンエリクソン」て言うMSと契約している広告代理店が手伝ってくれることになって、めっちゃ嬉しかった。マッキャンエリクソン・モメンタムって言う部隊の人が担当してくれてんけど、ほんまにSkypeは人が居ない中でやってたから、人が加わってくれることによって飛躍的にできる事が広がって、感動したのを覚えているねん。

 

モメンタムの人たちは、本当にハードワーカーでアイデアマンでびっくりしたのを覚えてる。思えば外資系広告代理店と接触したのはあれが初めてだった。代理店でマーケティングに従事する事を、「エージェンシーサイド」。ブランド企業側でマーケティングやる人を、「クライアントサイド」って言うねん。

 

だから俺は最初、クライアントサイドの人としてマーケティングに携わって、そのときに思ったのは絶対エージェンシーサイドには行きたくないなって、正直思った。

モメンタム・チームの人たちのバイタリティとパワーは俺も憧れるほど格好良く当時の俺には見えたけど、やっぱり労働集約型な感じが半端なかったからね。

 

クライアントサイドでマーケをするのは、知ってる人は知ってる通り、正直言うと楽で、頭を使って企画さえすればそれで手を動かすのは代理店の人がやってくれたから、ほんまに優雅な生活をさせてもらった。(もちろん現場次第ではクライアントサイドのマーケターも瀕死な状況はたくさんあるで)

 

でも、楽な生活を続けながら俺の直感はビンビンに感じてた。

「こんなん続けられる訳ない。」

 

コネも何も無いこの業界で、生き残るには自分を鍛え続ける以外にありえへんねんもん。てな訳で最終的にSkypeMicrosoft Skype Divisionは通算で三年半くらいはお世話になったけど、俺はエッセンスって言う面白そうだと思った会社に行くことにしたんや。日本法人を設立するってステージだったし、面白そうでしょ?

 

エッセンスは、広告代理店だから、今度はエージェンシーサイドの人になる。正直モメンタムの人みたいにゴリゴリ働ける気はしないから、かなり不安な部分はあったけど、そこには絶対に俺が学ばないとアカン何か、デジタルマーケティングの真髄があるように思われたんや。。

 

普通はエージェンシーサイドからクライアントサイドへ人は流れて行くもんやから、俺のキャリアパスはいわゆる逆LODやね。結果、めっ・・・・ちゃ苦しかったけど今振り返ってその価値はあったと思う。立派に今に繋がっているからね。デジタル・エージェンシーの人たちから必殺の「盗賊の極意(スキル・ハンター)」で盗みまくった能力で、俺は今後も戦って行こうと思いますわ。

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ガチで怖かった。。

 

今、ブログを読んでくれてる20代の若人(或いは30台前半)の君が、グローバル企業のマーケティングに興味があるとしたら、伝えたいのはこんな感じの背景をとりあえず知ってもらって、何かのきっかけになればこんなに嬉しいことは無いと思いますわ!

 

ではまた!

ボナジョルナータ